ピーターパンのよく分からない部分を私の妄想で作ってみました。
第4土曜の前後(今回は月曜になりましたが)は、こういうつもりではなくて、本やニュースなどから取り上げて あぁだこうだとお話しをするつもりでしたが、しょっぱなから かなり違うものになってしまいました。でも、これもアリかと思いますので、聞いて(読んで)やって下さい。
ウェンディと弟たちは、ある日、ピーターパンとティンカーベルに出会います。そして、ネバーランドに連れて行かれ、楽しい毎日を過ごしますが、ある時、ロンドンに我が家に帰りたくなり、帰ってしまいますよね。その後のお話しです。
ウェンディたちがロンドンに帰ってから、ピーターパンが元気ないのでティンカーベルは何度も励まして来たものの、ある日とうとうキレてしまいピーターパンに言いました。
「いい加減、ウェンディのことは忘れなさいよ」
それでもピーターパンは生返事をするばかりです。実は、ウェンディたちがロンドンに帰るように仕向けたのは、他ならぬティンカーベルだったのです。
ウェンディたちが来てからと言うもの、ピーターパンの心はウェンディに向き、ちっともじぶんのことを見てくれなくなった事での行動でした。女の嫉妬とは恐ろしいものですね。
しかし、実はそれだけではありませんでした。このネバーランドには恐ろしいしきたりがあるのです。それは、大人になっては いけないのです。
つまり、ネバーランドで大人になったらギロチンで処刑されてしまうのです。誰もそれには逆らえません。
ただ、たった一度だけ大人になった子供たちが反乱を起こしたことがありました。それが前のピーターパンと子供たちだったのです。
そして、前のピーターパンと子供たちは大人になり、子供の頃の事は忘れてしまい、フック船長と部下たちとして君臨します。
今のピータータパンは、当時まだ2歳だったので当然 記憶はありませんし、フック船長たちも忘れているのですが、お互いに何か恨みがある事だけは心の底にまで残っているのです。
実は、今のピーターパンは、前のピーターパンが反乱を起こした時に自分のお兄さんを殺されてしまっているのです。
もしその時に殺されていなかったなら、今のピーターパンのお兄さんが、ピーターパンになるはずだったのでした。そんなことがあったので、若干2歳と言えども恨みの気持ちだけは消え去る事なく持ち続けたのです。
さて、ティンカーベルとウェンディたちのお話しに戻りましょう。
ティンカーベルは、大人になったら処刑されてしまうと言う しきたりの元、多くの人が殺されて来たのを見ているので、ウェンディの弟たちは殺させたくないと思ったのです。
嫉妬の炎を持つティンカーベルも、ウェンディの弟たちは愛(いと)おしく感じていました。いえ、ウェンディの事も本心では大好きでした。
だから、ウェンディたちをロンドンに帰るように仕向けたのです。
そして、今、ウェンディのことを忘れられないピーターパンの記憶を消しました。楽しかったあの日々をなかったことにしたのです。
それでも、ピーターパンの心には、ウェンディの記憶が残りました。
そして、ウェンディたちがロンドンに帰ってから1年後の春に、ウェンディの元を訪れた時は すっかり記憶をなくした状態でした。その姿を見て、ウェンディは悲しくなりましたし、ティンカーベルは それすらも気が気ではありませんでした。
もし、これが続けば、きっとあの兄弟たちも殺されてしまう。次の年には、なんとか行くのをヤメさせましたけど、その次の年には行ってしまいました。
どうしようと思っているうちに、ある騒動がネバーランドで起こったのです。
フック船長が再びやって来ました。人食いザメの海に飛び込んで、食い殺されるどころか、人食いザメを子分にしてやって来たのです。
偶然にもそれは、大人になった子供たちを処刑する日。処刑の直前でした。
格闘の末、ピーターパンは倒され フック船長も相打ちで死に、今度ばかりは どちらも二度と起き上がることはありませんでした。
ピーターパンのいなくなったネバーランド、これではいつ崩壊するかも分りません。ティンカーベルが頭を悩ましていた時、カラスが言いました。
「向こうの丘の上のカカシに聞いてみたら?」
早速ティンカーベルは聞きにいきました。
カカシが言うには、ネバーランドの北にオズと言う国があって、そこには魔法使いが住んでいると言う事でした。
カカシは他にも、ドロシーという少女と冒険した話しなどもティンカーベルに聞かせました。
カカシの話を聞いて、ティンカーベルはオズに行ってみようと思い、旅立ちました。
小さなその体では、本当に辛かった事でしょう。行く途中の様々な困難を乗り越えて、オズの魔法使いに会った時には、ティンカーベルの羽はもげ、体もボロボロになっていました。
ティンカーベルは、ボロボロの体のまま魔法使いに「最もふさわしい子供をピーターパンにして欲しい」と頼みました。
魔法使いは、それを聞いて1つの忠告と 1つの要求をして来ました。
それは、ティンカーベルとしての記憶がなくなる事と、ネバーランドを古い忌まわしい しきたりから解き放つ事でした。
ティンカーベルは、新しいピーターパンさえ来てくれて、ネバーランドが続いていくのなら私の記憶なんかどうでもいい。でも、あの忌まわしい しきたりを無くす事など自分に出来るのかと悩んでしまったのです。
その姿を見て魔法使いは言いました。「人の手で作ったものなら、なくす事も変える事も出来る。その信念さえ持っていれば」
魔法使いの厳しくも温かい言葉を聞いて、ティンカーベルは小さくうなづきました。
そして、目を閉じるように促され、次に目を開けた瞬間にはネバーランドに帰って来ていたのです。
ふと、子供たちの声が聞こえて来ました。
「ピーターパンだ!!」「お帰りなさいピーターパン」
口々に子供たちの言う、その言葉にティンカーベルは自分がピーターパンになったのだと知りました。
その瞬間、ティンカーベルとしての記憶は消え、ピーターパンとして生まれ変わったのでした。
その後、ティンカーベルだったピーターパンは、古い忌まわしい しきたりのない、新しいネバーランドを作り上げたのです。
ウェンディに会いにいった時には、すでに大人になっていましたけど、その子供たちをまたネバーランドに招待する事が出来ました。
その子供たちが大人になったら、またその子供たちと、ウェンディたちとピーターパンの絆はいつまでも続いたのでした。
おしまい。
このお話しの中で言いたかったことは色々ありますけど、一番はやはり魔女の言葉です。
「人の手で作ったものなら、なくす事も変える事も出来る。その信念さえ持っていれば」
いいことばでしょ(^^)/
…ところでティンカーベルって女で、ピーターパンは男で、その辺はどうなっているんでしょうね?
もしかして、女のピターターパンかな???
(= ⌒ o ⌒ =)♪
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