2011年1月24日月曜日

かながわ自殺総合対策指針(仮称)素案に対する意見について




 実は、私も神奈川県民なのですが、神奈川県でこのようなものがあることを、メーリングリストで情報を得るまでは全く知らなかったです。
 さて、それに対して私も提出しましたので、以下に書きます。

 素案の方、読ませていただきました。これ自体は素晴らしいものだと思いますし、ぜひとも行なっていただきたいものです。しかし、今ひとつ全体像が見えてこないと言う点もあります。
 柔軟かつ広範囲に行なわなければならないので、全体像を伝えるのは大変かもしれませんが、おぼろげながらでも全体像をつかみやすいものを望みます。それは、結局は支援が必要な方に対して「神奈川県は取り組もうとしているんだ」と伝えることにもなりますし、今後の対策も行ないやすいものとなってくるのではないでしょうか。
 さて、柔軟性と言えば…
 社会人と学生と言う大きな分類でも全く違った対応が必要だと思うのですが、それをさらに細かく見てみると、小学生と中学生では違った対応が必要ですし、高校生と大学生でもまた違ってきます。
 小学生相手の場合だと、悩みを打ち明けられると一緒に遊べるがセットになることもあるでしょう。しかし、中学生だと性の悩みが出てきますし、一緒に遊ぶと言う概念も無くなってきます。もちろん、学校によっても違うことでしょう。
 そういった、細かな違いに対応出来るものでなければ、まず思ったほどの成果は得られないと思います。
 あと考えていただきたいのは、セクシャル・マイノリティと呼ばれる方々のことです。セクシャル・マイノリティとは…同性愛、両性愛(バイ・セクシャル)、無性愛(誰も好きになれない・誰にも性的感情を抱けない)、性同一性障害…などの人々のことです。こういった方々が実は身近にいて、思わぬところで傷ついていると言う現実があります。
 このような方々は、誰にもそのなやみを打ち明けられずに、幼少期から青年期へと成長して行きます。当然、自殺者もいます。率で言うと、かなりな率だそうです。
 ですので、教育の中にセクシャル・マイノリティが実は身近に存在すること、そして我々が気づかぬ所で悩み苦しんでいることを伝えていただきたいし、そのような方にもこの対策が充分に行かされるものとしていただきたいです。
 また、教育の中で「差別や侮蔑することは良くないことである」とも伝えていただきたいものです。それは、セクシャル・マイノリティに限らず同和差別や人種差別、女性差別に職業に対する差別…数えきれないぐらいの差別が存在します。それら1つ1つを潰して行くのではなく、(例として出すのはいいことなんですが)差別そのもの・侮蔑することそのものが悪いことであると伝えていただきたいものです。
 差別や人を侮蔑することが減って行けば、それだけでも自殺する子供達は減るのではないでしょうか?相手の気持ちを思い測れるように教育の中に入れて欲しいものです。
 そして、もう一点ですが、市民メディアや自助グループ、その他のコミュニティ、インターネット、その他の方法を使い、直接的にも間接的にも何らかの支援活動を行なっている団体や個人に、支援金制度を設けていただきたいものです。
 と言いますのは、このような活動があることで自分と似た境遇の人たちとの繋がりが出ます。そのことは、自分一人ではないんだという思いをもってもらえますし、お互いに助け合って行く事もできるからです。
 何らかの形で、何らかの支援活動を行っている団体・個人に対して、支援金が与えられれば、またその活動に広がりが出てくると思うのです。広がりが出れば、それだけ多くの人の目に留まります。そしてそれは、多くの人を結果的に助けることに繋がると思うのです。
 もちろん、それには経歴や実績などの審査も必要でしょうが、会の運営がやりやすくなり結果的に自殺者の低減になると考えます。
 以上、幾つかあげてみましたが、これらが県の政策にお役に立ちますよう願い、終わらせていただきます。

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